盗み食い
[2013年10月24日]
こんにちは院長の高橋多樹です。
ある日の夜のこと、10分ほど外出するため看板犬うめを自宅で留守番させたのですが、
その短い時間の間にどこから引っ張り出してきたのか猫用のフードを盗み食いしていました、
しかも結構多量に。
その時は次の日にお腹が緩くなるくらいかなと思っていたのですが…..翌朝大変なことがおこりました。
いつものように朝ごはんをあげても食べない・・・
(ちなみにうめが食事を拒否することは基本的にありません)
よく見るとお腹が異常に張っている・・・
そして張ったお腹を叩いてみると中に空気が溜まった音が・・・
もしやと思いレントゲンを撮ってみると、やはり胃の中に異常に空気が貯留していました。
これは『急性胃拡張』という状態で、
この拡張した胃が捻じれてしまうと危険な状況に陥る場合があります。
ちなみに胃が捻じれた状態を『胃捻転』といい
胃拡張をおこすと胃捻転に移行しやすいといわれています。
とにかく胃の中の空気を抜かなければいけないので、
お腹に針を刺して胃の中の空気を抜き取りました。
無事に空気が抜けたのを確認して、点滴と胃腸の働きを助ける注射をして終了。
その後すぐに食欲は回復し事なきを得ましたが、
盗み食いは自分たちの不注意で起こってしまったことなので大いに反省した1日でした。
涼しくなって動物たちにも『食欲の秋』が到来しているようなので
皆さんのわんちゃん・ねこちゃんも食べ過ぎや盗み食いには注意してくださいね。