うめの病気

[2013年03月21日]

こんにちは院長の高橋多樹です。

以前のブログで書いたのですが

昨年くらいからうめが後ろ足を引きずって歩くようになりました。

実は高齢のコーギーが後ろ足を引きずるといった症状がある場合、一つの病気が浮かび上がってきます。

それは『変性性脊髄症(Degenerative Myelopathy:DM)』という病気です。

どういった病気かというと、脊髄(背中にある太い神経)が徐々に変性していく、つまりダメになっていく病気です。

今は後ろ足を引きずっていますが、徐々に麻痺が進み後ろ足が立たなくなり、そして前足にも麻痺が進み寝たきりになります。

最終的には延髄まで変性をおこし呼吸不全で亡くなるという病気です。

麻痺が進行して亡くなるまでおおよそ3年くらいかかります。

残念ながらこの病気は現在のところ有効な治療法は見つかっていません。

診断にはMRIの検査や遺伝子の検査などを総合的に組み合わせて判断します。(詳しい内容は割愛します。)

正直、症状から『変性性脊髄症』を疑ってはいたのですが、なかなか検査に踏み切る勇気がありませんでした。

しかしこのままモヤモヤした気持ちでいても仕方がないので、先日検査を受けてきました。

(当院にはMRIがないので大学病院にいってきました。)

結果は・・・・・・変性性脊髄症の可能性が非常に高いとのことです。

覚悟はできていたので結果にはあまりショックを受けませんでした。

犬を飼っている以上いつかお別れが来るということは漠然と意識はしていました。

そして今回、その時が3年後くらいに来るということがはっきりしました。

しかし落ち込んでいても仕方がないです。

後は僕らがうめにしてあげられることをやってあげるだけです。

病気だけれどもうめは相変わらず元気です。

ごはんもたくさん食べるし、足を引きずりながらも毎日散歩に行っています。

今日も病院内を走り回っています。

まだまだ看板犬は健在です。

病気の経過も含め、今後もうめのことはブログでアップしていこうと思っています。